試験前暗記用レジュメ~刑法~恐喝

試験前暗記用レジュメ~刑法~恐喝

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刑法暗記レジュメ 恐喝

恐喝罪(249条)

恐喝罪とは、相手方の反抗を抑圧するにいたらない程度の暴行・脅迫行為を手段として、財物を交付させたり、財産上不法の利益を得たりする犯罪である。

恐喝罪と詐欺罪は、被害者の瑕疵ある意思に基づいて財物等を取得する点で同じであるが、欺罔行為を手段とするか暴行脅迫によるかで異なる。

<行為>

恐喝とは、財物を交付させ又は財産上の利益を得る手段として行われる脅迫行為であって、相手方の反抗を抑圧するにいたらない程度のものである。この脅迫行為の中には軽い暴行も含まれると考えられている。恐喝罪では脅迫罪と違って、脅迫行為によって加えられる法益に限定はなく、通知される害悪の種類に制限はない。

害悪の実現は、それ自体違法なものであることを要せず、正当な権利に属する事項であっても、被害者にとって害悪となる事項であれば足りる。

財物を交付させるとは、恐喝の結果、畏怖心を生じた相手方の財産的処分行為に基づいて、財物の占有を取得することをいう。

財産上不法の利益を得るとは、畏怖心を生じた相手方の処分行為によって、行為者又は第三者が不法に財産上の利益を取得することである。

<脅迫に欺く行為が併用された場合>

①虚偽の内容を告知したときでも、それが畏怖を与えるための一材料にすぎない時は、恐喝罪のみが成立する。

②欺く行為と恐喝の両手段を併用し、被害者は錯誤と恐怖心の両方を併せ生じ、処分行為をした時は、詐欺罪と恐喝罪の観念的競合となる。これは、恐喝罪には自由という保護法益も含み、詐欺罪と恐喝罪とは保護法益が異なるので、一方が成立すれば、他方が成立しないという関係に立たないからである。

処分行為については詐欺罪の場合と同様だが、詐欺罪の場合ほど厳格には解されていな
い。その理由は①被害者が畏怖しているため、明示の処分行為はなされ難いこと、②罪質が強盗に近い、つまり手段たる行為の違法性が詐欺よりずっと強いので、被害者の畏怖に乗じて財物を取ったり、財産上の利得を得たりする時に黙示の処分行為がなされているとみてもさし支えないこと、と考えられる。

<権利行使と恐喝>

債権者が債務者を脅して債権を取り立てる行為については、恐喝罪を成立させるのが通説・判例である。判例は、「権利を実行することは、その権利の範囲内であり、かつその方法が社会通念上一般に忍容すべきものと認められる程度であるときは何ら違法の問題は生じないけれども、右の範囲程度を逸脱するときは違法となり、恐喝罪の成立することがある」とする。

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